アメリカのマクドナルド、日本のマックと比較してみた。(2025年加筆)
目次
アメリカといえばとにかくなんでも大きいイメージがありますよね?ということで、日本でもおなじみのマクドナルドはアメリカではどういう風なのかメニューやサイズ、値段などの違いを詳しくご紹介していきます。
アメリカのマクドナルドの歴史
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世界中に多くの店舗を持ち、様々な国で人気があるマクドナルドの発祥地はカリフォルニア州のサンバーナーディノというところです。ちなみに、現在の本社はイリノイ州のオーク・ブルックというところです。一番最初のマクドナルドの店舗は1948年にディック・マクドナルドとマック・マクドナルドの2人の兄弟によって始まりました。15セントという破格(他の競争店の半額くらいです) 、スピーディーな提供、どこでも食べれる手軽さを売りにして大繁盛しました。
その後、当時イリノイ州でセールスマンをしていたレイ・ロック(のちのマクドナルドの社長) が、他の価格が安めなミルクシェイクミキサーでなく自分のミルクシェイクミキサーをマクドナルド兄弟が購入したことに心引かれてカリフォルニアにある彼らのハンバーガー屋へと訪れました。その際に、レイ・ロックは小規模のお店でもたくさんのバーガーやシェイクが売れているマクドナルド兄弟の考案した作業効率化にビジネスチャンスを見出し彼らにフランチャイズによるマクドナルドの拡大を申し出ました。
その後、双方の方向性の違いなどにより一時敵対してしまいますが最終的には和解し、1961年に2.7億円をレイ・ロックがマクドナルド兄弟に支払い、マクドナルドの名前を買収しました。1958年の時点でマクドナルドは100億個ものハンバーガーを売っていたので知名度は抜群ですね。そしてその後も勢いは止まることなく、アメリカ国内だけで1,000店舗を超え、1967年にはカナダで初のアメリカ国外への進出をしました。
今では、世界100カ国に38,000もの店舗があり、2019年度の売り上げは2兆2,000億円を超えました。
日本のマクドナルドの歴史
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これだけ世界中で広がっているマクドナルドは、もちろん日本でも人気がありファストフードの店舗数は日本で一番多くて日本国内の店舗数2位のモスバーガーと二倍以上の差をつけて堂々の1位に輝いています。
日本のマクドナルドの起源は1971年5月、藤田田さんというビジネスのカリスマ的存在であった方が創業し、同年6月に人材育成目的で『ハンバーガー大学』を開校し、翌月7月に第一号店を銀座にオープンしました。その後たった2ヶ月で、今まであったマクドナルドの1日あたりの売り上げ額の世界記録を塗りかえました。その後も順調に売り上げを伸ばしていき、1975年には日本国内の全店年間で100億円を突破し、翌年の12月には100号店を千葉県の木更津にオープンしました。わずか五ヶ月で100店舗の展開を成し遂げるのは尋常ではありませんね。それには確かな理由がありました。
まず、マクドナルドという名前ですが日本語と英語での発音に違いがあるのをご存知ですか?マクドナルドを英語の発音を日本語表記にすると『マクダーナルズ』や『マクドーナズ』のようになります。しかし、日本マクドナルド創業者の藤田さんはアメリカ本社からの異論もある中、日本人に馴染みやすい3対3の韻になるように『マクドナルド』と名付けました。今となっては、『マック』や『マクド』などとより親しみやすく略称で呼ばれているのも創業当時の藤田さんの確固たる決断があってこそだと思います。
また、一号店のロケーションもアメリカ本社は自動車での来客を予想して、神奈川県の芽ヶ崎に開くようにと言っていたのにも対して、アメリカほど日本は車社会ではないという考えのもとから銀座に一号店をオープンすることを決めました。
そのような藤田さんの采配が功を奏して、日本のマクドナルドはものすごいスピードで成長していきました。そして、ハンバーガーやシェイクへのユニークさも成功の理由の一つだと思います。日本マクドナルドの創業当時の牛肉は贅沢な食べ物とされていました。100%ビーフのパティを使用したハンバーガーが手軽に食べられるというのは当時の人々にとって衝撃的でした。
また、シェイクも当時は存在していなかったものなので、多くの人たちが新しい食感を堪能しました。2020年5月時の日本全国での店舗数は2905店と、創業した1971年から大きく成長しています。
アメリカのマクドナルドと日本のマックの違い
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■メニュー
基本的に同じですが、日本の方が圧倒的にバーガーの種類が多いです。てりやきマックバーガーやえびフィレオなどアメリカで流行りそうなのにないのはびっくりしました。その他は、朝マックのメニューでのパンでアメリカではビスケットという種類のパンがあったり昼から夜にかけたバーガーに日本でも人気商品だったけどレギュラーメニューではないクウォーターパウンダーがあったりなどと、多少の違いが見られます。
■サイズ
ソフトドリンクのサイズとフライドポテトのLサイズはアメリカのマクドナルドの方が圧倒的にでかいですが、それ以外のバーガーなどはあまり変わりません。なんでも飛び抜けてでかいイメージのあるアメリカのファストフードですが、マクドナルドのバーガー類は例外みたいです。
■値段
メニューと同様に基本的に変わりません。が、チキンナゲットは10個で$4.49なのに20個だと$5.00とほとんど変わりません。また、フライドポテトのMサイズは$1.79なのに、Lサイズになると$1.89と同じくほとんど変わりません。なので、大きいのを買った方がお得に感じますね。
■その他の違い
ソフトドリンクがお代わりし放題です。そんなに飲むことはないので使う機会はあまりありませんが。笑 それと、シェイクにはホイップクリームがついてきます。ただでさえカロリー高いのに、ホイップクリームを乗せてしまおうという発想がすごいと思いました。最初の頃は、味が濃すぎてSサイズすらも飲みきれませんでしたが、最近Lサイズに挑戦したら8割ほど飲めてしまい軽く自分に失望しました。
他にも、アメリカでは店員さんに直接頼むドライブスルー以外にもキオスクで注文ができます。日本にもキオスクがある店舗もあるみたいですが、数はあまり多くないようです。
アメリカにもある日本の人気メニューを頼んで見ました!
■ハンバーガー
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サイズ感や味は一緒で日本のマクドナルドのハンバーガーとこれといった違いはなかったように感じました。
■ビックマック
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こちらもハンバーガー同様サイズ感や味は一緒でこれといった違いはないように感じました。強いて言えばレタスの散らかり具合がアメリカの方が激しいことくらいです。笑
■チキンナゲット
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こちらは日本のマクドナルドの方が衣がしっかり作られてる気がします。アメリカのマクドナルドは少し安っぽい味がするように感じられました。
■フライドポテト
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マックといえばフライドポテトですよね。アメリカのポテトも日本と変わらない美味しさです。これは自分だけかもしれませんが、謎の依存性があるので食べ過ぎに注意です。笑 また、ハッピーセットについてくるフライドポテトとLサイズのフライドポテトを比較して見ましたが、Lサイズがでかすぎるのかハッピーセットのが小さすぎるのかよくわかりませんが、大きさは天と地ほどの差があります。
■ハッピーセット
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日本のマクドナルドのハッピーセットはチキンマックナゲット(5ピース)、チーズバーガー、ハンバーガ、プチパンケーキからメインを選び、サイドにはフライドポテトかスイートコーンを選び、ドリンクはオレンジジュース、アップルジュース、ミルク、野菜生活、爽健美茶から選べるのに対して、アメリカのマクドナルドは、ハンバーガー、チキンナゲット(4または6ピース)からメインを選び、あとはフライドポテト、ミルク、スライスアップルがついてくるとオプションが全然ありません。付属のおもちゃも日本の方が凝った作りに見えます。
■チョコレートシェイク
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サイズ感はアメリカの方が圧倒的に大きいです。それに付け加えてホイップクリームがついてきます。ホイップクリームの量は調節できるので、多くしたり無しにしたりできます。アメリカのシェイクはとにかくカロリーがすごいです。笑
■アップルパイ
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日本のマクドナルドの方が味付けが繊細な気がしましたが、アメリカのマクドナルドのアップルパイも美味しかったです。自分が日本で生活した時間が長いので、どうしても日本のマクドナルドの方が美味しく感じてしまいますが、アメリカのマクドナルドの味が悪いとは思いません。これは自分だけかもしれませんが、ポテトは謎の依存性があるので食べ過ぎ注意です。笑
マクドナルド自体の違いではないですが、アメリカ人の友達はハンバーガーに追加でケチャップつけたりマスタード付けたり、色々なソースを付けたして食べているのをみて日本では見たことのない食べ方だなと思いました。自分で合う組み合わせを探すのも楽しいです。
アメリカのマクドナルドの裏メニュー!?
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日本でもポテトを揚げたてにしたり、塩バーガーというピクルスとケチャップとマスタードを抜きにカスタマイズできる裏技がいくつかありますよね?なので、アメリカではどういう裏メニューが存在するのか調べて見ました。
■Surf & Turf Burger
チーズバーガーとフィレオフィッシュをオーダーして、それを合体させて一つのバーガーにしたものです。お肉も食べたいけど魚も食べたいという人にオススメの一品です。
■Land, Sea, & Air Burger
チーズバーガー、マックチキン、フィレオフィッシュをオーダーして、それを合体させて一つのバーガーにしたものです。ビーフ、チキン、フィッシュと三種類の違った具材を一度に楽しめる贅沢な一品です。Surf & Turfで物足りなく感じてさらに一つ上のレベルに挑戦して見たい方におすすめです。
■Big McChicken
ビックマックとマックチキン三枚をオーダーして、それを合体させて一つのバーガーにしたものです。ビッグマックのパンの部分がマックチキンに入れ替わるので、プロテインをたくさん取りたいという方にオススメの一品です。
■Ice Cream Sandwich
お好きな味のマックフルーリーとチョコレートチップクッキーを二つオーダーして、それを合体させて作られるものです。マクドナルドで食事した後にデザートが食べたくなって、マクドナルドの既存のメニューでは物足りないと感じてる方にオススメの一品です。これがあることによって、わざわざデザートを求めて他の場所を探すということをしなくても良くなります。
今回紹介させていただいたものは全て日本でも試せると思うので、ご興味があればぜひ挑戦して見てください。
番外編:注文時に使える英語表現
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Can I have〜/ Can I get〜: 注文をしたい時に使えます。例えば 、Can I have a big mac? (ビッグマックを1つで。)
Could I have〜/ Could I get 〜: Can I have と意味合いは同じですが丁寧な言い方です。僕はその時の気分やお店の雰囲気によって使い分けます。笑
For here: 店内で食べる時に使います。注文の最後の方に店員さんに聞かれます。
To go:お持ち帰りをしたい時に使います。こちらも、for hereと同様に注文の最後の方で店員さんに聞かれます。
Combo/ meal: 日本でいうセットのことです。注文する際に、Can I have a big mac with a combo?と言ってもいいですし、言わなかったとしても大体は店員さんにコンボかそうでないか聞かれると思うのでその時にセットにしたいかしたくないかを伝えましょう。ただ、聞いてこない場合もあるのでセットにしたい場合は注文の際にしっかりと伝えたほうが確実です。
Can you give me one second please? (少し待ってもらえますか?): 注文が確定していなくて少し待ってもらいたい時に使えます。
What did you say? (なんて言いましたか?) / Could you say that again? (もう一度言ってもらってもいいですか?): 店員さんがなんて言ったかわからなくて、もう一度言ってもらいたい時に使えます。
以下、参考程度に会話の例文です。
Cashier(レジの店員さん): Hi, how can I help you today?(こんにちは、ご注文は?)
自分: Can I get a big mac with a combo?(ビッグマックのセットをください。)
Cashier: Sure. Small, medium, or large fries?(はい。ポテトのサイズはどうしますか?)
自分: Medium please.(Mサイズでお願いします。)
Cashier: Okay. How about drink?(セットのドリンクはどうしますか?)
自分: Can I get a coke?(コーラでお願いします。)
Cashier: For here or to go.(店内で召し上がられますか、それともお持ち帰りですか?)
自分: To go.(持ち帰りで。)
Cashier: Okay. It’ll be $5.99.(かしこまりました。合計は$5.99になります。)
※食べ物以外でもそうですが、日本ではサイズを答えるときにエス、エム、エルと言いますが、アメリカではスモール、ミディアム、ラージというので覚えておくと役にたつと思います。
おわりに
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いかかでしたでしょうか?日本でもおなじみのマクドナルドですが、アメリカでと日本とではたくさん違いがあって面白いですよね。また、歴史的な背景を知ってマクドナルドがどうやって広がっていったかということを知るのも面白いなと思いました。みなさんも、アメリカでマクドナルドに行く際は違いを楽しんでいただけたらと思います。
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WRITER
【🇺🇸生活、起業、経営、投資情報発信】アメスマ社長@テキサス州ダラス。MBO&事業売却後、日米4社オーナー経営中。慶應/UC Irvine交換留学。🇺🇸11年目、Accredited Investor、投資先は米国医療機器ベンチャー。NuFund、Link-J所属。趣味:旅、サッカー、テニス、ポーカー、グルメ
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