アメリカの家庭用インターネット事情、契約と解約は大変?【2022年最新情報】

アメリカ入門

アメリカのインターネット

駐在や留学などで、アメリカで生活をする際に必ず必要になるのが、家のインターネットですよね。短期での滞在であれば携帯電話のテザリング機能などでもなんとか乗り切れるかもしれませんが、半年以上の中長期の滞在であれば家のインターネットは確実にゲットしておきたいところ。そこで今回は、アメリカのインターネット事情のご紹介と、契約や解約での大変だったという実体験を交えたエピソードも併せてお話ししていきたいと思います。

 

執筆は2020年9月、加筆修正を2022年2月に行った情報となります。

 

アメリカの家庭用インターネットの歴史

インターネットのイメージ

 

アメリカの家庭用インターネットのはじまり

アメリカ国旗

アメリカの家庭用インターネットの歴史は、1940年代まで遡ります。最初に普及が始まったのはインターネットではなく、アーカンソー州、オレゴン州、ペンシルバニア州で1948年から無料のケーブルテレビとして利用が開始されました。当時は無線を用いた電波の受信が一般的でしたが、地形的に電波を受診しにくかった上記の州で少しずつケーブルサービスの普及が進むことになります。1952年までに70ものケーブルカンパニーが誕生し、全米で1万4000世帯まで登録者が増えました。

 

1960年代になると利用者は加速度的に増加し、1962年までに85万世帯がケーブルシステムの登録を行いました。当時有名な会社としてはWestinghouse、TelePrompTer、Coxなどがありました。1972年には全米初の有料テレビチャンネルであるHBOが誕生し、衛星放送を開始しました。

 

そして1990年代になり、各家庭にパソコンが普及し始めてインターネットが利用できるようになると、ケーブルカンパニーはテレビのみならず、自社のケーブルシステムを活用した家庭用インターネットサービスの提供を始めていきます。
直近20年でケーブルカンパニーは全社合計で27兆円もの巨額の投資を行い、約290万人分の雇用を生み出してきており、アメリカで一大産業へと進化を遂げました。

 

出典:History of Cable

 

家庭用インターネットのマーケットシェア

アメリカインターネットのマーケットシェア

アメリカの家庭用インターネットを提供する会社は小さなところも含めると1,500以上あると言われています。アメリカ全体での総加入世帯はおよそ1億世帯です。その中で、大きくケーブルカンパニーとテルコカンパニーの二つの種類が存在します。基本的にはケーブルカンパニー、テルコカンパニーも家庭用のインターネットを提供しているという点では違いがありませんが、企業の成り立ち、背景が少々異なります。

 

ケーブルカンパニーの代表的な会社はComcast、Charter、Coxなどです。それぞれXfinity、Time Warner/Spectrum、Coxというブランド名で、一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。これらの会社は家庭用インターネットを提供する事業会社として合併を繰り返し、大企業へと成長してきました。今後も小さな会社がこれらのブランドの配下に入るということも考えられそうです。

 

続いて、テルコカンパニーの代表的な会社はAT&T、Verizon、CenturyLink、Frontierなどです。テルコと言うだけあり、元々これらの会社はインターネットを提供していたわけではなく、電話関連の事業の派生でビジネスをやるようになりました。全米で家庭用インターネットを提供していることを知られているのはAT&Tくらいで、VerizonやFrontierなどは一部地域に限定されています。

 

気になるマーケットシェアですが、2019年のデータでトップはケーブルカンパニーのComcast(Xfinity)となっており、加入者数は約2,800万世帯となっています。それに続くのがCharter(Time Warner/Spectrum)で、加入者数は約2,600万世帯です。第3位がテルコカンパニーのAT&Tで約1,550万世帯です。それ以降のランキングも含め、以下の通りとなっています。

 

インターネットマーケットシェア

アメリカの家庭用インターネット契約方法

 

契約前にすること

タスクチェック

まずはお住まいの住所でどこのインターネット業者がサービスを提供しているかを調べる必要があります。BROADBANDNOWというウェブサイトはZIP CODEを入れるだけでその地域で利用可能なインターネットプロバイダーを一覧で表示してくれます。注意点は、ここでAvailableと出ても、実際に正確な住所情報を提供するとサービスがAvailableでないことがあることです。BROADBANDNOWでは大まかにそのエリアで提供している業者が調べられますが、実際にお住まいの住所で利用可能かどうかは各業者に直接問い合わせる必要があります。

 

もう一つの方法としては、アメスマのホームページでお住まいの住所情報を入力して、実際に提供可能なインターネットプロバイダーの名前とプランをもらうという方法があります。日本語で対応しているのに加え、業者の比較がしやすく大変便利で、しかもリストをもらうのは無料となっています。ご興味ある方は、ぜひインターネットプロバイダー見積もり取得フォームに情報入力していただくと良いと思います。

 

プランの比較

アメリカの通貨

各インターネットプロバイダーに直接問い合わせ、もしくはアメスマでの見積もり取得フォームを利用したら、続いてプランの比較をしていきましょう。ミニマムプランで$30〜$40でベストエフォートのダウンロード・アップロード100mbps〜200mbpsあたりが一般的でしょう。ベストエフォートとは、「保証しないけど頑張る」という意味で(この言葉を考えた人天才笑)、最速でそれくらいのスピードが出るよう努力しますが、実際のスピードは保証しませんよ、ということです。

 

ダウンロードはインターネットから何かしらのデータを引っ張ってくること、アップロードは反対に何かしらのデータを端末からインターネットにあげることを指します。例えば、SNSで他の方の投稿を見るのは、インターネットから情報を引っ張ってくるのでダウンロード、一方、自分で何かを投稿する場合、スマホから写真や動画をインターネットでシェアするのでアップロードとなります。最近では家庭でネットフリックスやYoutube、Zoomで会議など、インターネットのデータを消費するサービスが多いので、ミニマムプランではちょっと物足りないと感じる人もいるでしょう。

 

次のプランは大体300mbps〜500mbpsで$50〜$80が一般的です。筆者のオススメは500mbpsあたりで、最近では家の中で複数の人がスマホで同時に別々の動画を見たり、作業したりすることもあるからです。この辺は生活習慣によって必要なスピードが変わってくるので、インターネットが遅くなることに対してどれだけストレスを感じるかで、どのプランを選ぶべきかを決めていくと良いでしょう。

 

また、新規で加入する時は必ずと言っていいほど、プロモーション価格が適用されます。例えば、家のインターネットとテレビの有料チャンネル合わせて、通常価格$150のところ、$70 みたいなプロモーションです。有料ケーブルテレビに関しては完全にオプションなので、必要でないと判断する場合は必ず外してもらうようにしましょう。インターネットだけであれば、通常$80の500mbpsプランが$40で契約できるということもあります。ここで注意いただきたいのが、契約期間とモデム(インターネット受信装置のようなもの)です。

 

契約期間に関しては1年間となるのが一般的ですが、その前に契約解除すると解約料が取られてしまうので注意しましょう。また、プロモーションの適用は通常契約期間と連動しますので、初年度はプロモーション価格でとても安く、2年目以降値上がりすることが多いです。2年目以降、値上がり価格をまたプロモーション価格にしたい場合、業者に直接連絡し、安くならなければ他社に移行する可能性があると交渉するか、実際に他社に乗り換えてまた初年度のプロモーション価格を適用してもらうのが良いでしょう。

 

モデムはご自身でAmazonなどから調達もできますが、プロモーション適用するとモデムのレンタルが一緒になることが多いです。長期間、同じ住所で生活する場合、モデムのレンタルの方が高くつくので、契約時にモデムのレンタルが必須なプロモーションなのか、将来的に自分で調達したモデムを利用し、レンタル品は返却可能かなど、事前に確認しておきましょう。

 

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アメリカの家庭用インターネットのトラブル

スマホを利用する日本人女性

 

家のインターネットが繋がりにくい

スマホで悩む日本人女性

しばらくアメリカで生活していると、たまに家のインターネットが繋がりにくくなる時ありますよね?それ、アメリカでは割と普通のことなのであまり心配しすぎないことが一番です笑。先程の章でも出てきましたが、基本的にインターネットプロバイダーの仕事はベストエフォートなので、常時確実に繋がる保証をしているわけではありません。ビジネス用のインターネット回線の場合、停止したら困るのでベストエフォートではなく帯域保証という形も存在しますが、その場合料金は10倍以上高くなります。また、雨の日など天候が悪いとインターネットの繋がりがあまり良くなくなるので、アメリカのインターネットのクオリティはなんとなくそんなものだと認識しておきましょう笑。

 

一方、時々ではなく頻繁にインターネットの接続が悪い場合、いくつか原因が考えられます。例えば、そもそものインターネットスピードが遅い契約(先程ご紹介したミニマムプランなど)になっている、インターネットのモデムから利用する場所の距離が遠い、インターネットに接続している端末が多い、などです。また一時的にインターネットに繋がらない場合、モデムやルーターの電源を切り、1分ほど待ってから再度電源をつけることで解決することもありますので、調子が悪い時に一度試してみる価値はあるでしょう。

 

解約時のトラブル

ガッカリする日本人女性

アメリカでの家庭用インターネットに関して、在米日本人の方のお話を聞いていると、よく聞くのが、「本帰国になってネットを解約しようとして電話しても繋がらず、解約できない」という手の話です。正直、インターネットプロバイダーのビジネスは、地域によって寡占、もしくは独占となっているところばかりで、カスタマーサポートの質は全く良くありません。電話しても解約のお客さんは彼らにとってプライオリティがとても低いため、担当者に繋がるのに時間がかかったり、たらい回しにされてしまうことが往々にしてあります。根気強く電話するか、日を改めて電話するなどして、対応するようにしましょう。また、アメスマでは、そういった解約にお困りの方向けに、解約代行サービスをご提供しておりますので、必要な方は是非一度チェックしてみてください。

まとめ

カフェの風景

いかがでしたか?身近に使われているインターネットですが、成り立ちや背景、契約方法などお分かりいただけたと思います。これからアメリカで家庭用インターネットの契約をご検討されている方はこの記事に書いてある情報を知っておいて損はないので、頭の片隅に入れていただけると嬉しいです。アメリカでの安定したインターネットを確保して、安心の駐在・留学生活を送りましょう!

 

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WRITER

【🇺🇸生活、起業、経営、投資情報発信】アメスマ社長@テキサス州ダラス。MBO&事業売却後、日米4社オーナー経営中。慶應/UC Irvine交換留学。🇺🇸11年目、Accredited Investor、投資先は米国医療機器ベンチャー。NuFund、Link-J所属。趣味:旅、サッカー、テニス、ポーカー、グルメ

アメリカインターネットのマーケットシェア

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