T-MobileのeSIM、実際に使ってみた様子をレポート!【2019年利用、2022年加筆】

アメリカのスマホ

eSIMアプリダウンロード

アメリカ人にT-Mobileという言葉から連想する言葉を聞いてみると、「リーズナブル」、「革新的」、「勢いがある」といったポジティブな声が聞こえてくることが増えてきました。一時期前のソフトバンクのような位置づけで、アメリカの通信キャリア大手のVerizon Wireless (ベライゾンワイヤレス)とAT&Tが持っているスマホ加入者のシェアをじわりじわりと奪い始めています。そんな業界の旧態依然を変えてきたT-Mobileですが、最近話題になりつつあるeSIMでのサービス提供も始めました。今回は、T-Mobileが提供を始めたeSIMでのサービスを実際に契約し、利用してみたので、その様子をレポートしていきたいと思います。また、本記事の最後に、T-MobileのeSIMをお得に利用する方法も掲載しておりますので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 

執筆は2019年11月、2022年2月に加筆を行った記事になります。また、ここでご紹介するeSIMの利用条件やプラン等は、一切の予告なく変更になる可能性がありますので、詳しくはお申込み前にT-Mobileのホームページやアプリ上の情報よりご確認をお願い致します。

 

(2022年加筆、eSIMはまだまだ新しい部類の技術であり、お使いの端末や契約状況などによって、アクティベーションが上手くいかないという事例が散見されます。もしeSIMに関してトラブルがあった場合は、アメリカSIM・携帯電話通販サイトのアメスマまでいつでもお問い合わせください。) 

T-Mobileの紹介

T-Mobile Logo

eSIMの紹介の前に、まずはT-Mobileの紹介から。T-Mobileはドイツの通信会社ドイツテレコムがアメリカで運営する携帯電話サービスの名称で、アメリカでは契約数において第3位の通信キャリアです。1位はVerizon Wireless (ベライゾンワイヤレス) 2位はAT&Tとなっています。T-Mobile USの創業は1994年に遡り、本社はワシントン州のベルビューにあります。従業員数は約52,000名おり、2018年の売上規模は約$43B(日本円で4.7兆円程度)となっています。ソフトバンクが保有するグループ会社Sprint(スプリント)との合併が予定されており、現在FCC(連邦通信委員会)、the Department of Justice(司法省)の承認を得て、合併の最終手続きに入っています。(2019年11月現在)

 

特徴はシンプルな料金プランと、そのお得さです。VerizonやAT&Tと比較すると、料金が20%〜30%ほど安くなることが多く、コスパはアメリカの携帯会社の中でも一際高いと言えます。10年ほど前の2009年頃は電波のカバー範囲があまり広くなく、回線速度も遅かったため、あまり人気のない通信キャリアでしたが、現T-Mobile USのCEOであるジョン・レジャーが就任した2012年から大胆かつ、積極的なプロモーションを行い、ユーザー数を伸ばしてきました。2019年9月末時点での発表では、加入者数が約8,400万人いると言われています。

 

eSIMとは?

SIMトレイ

eSIM(イーシム)とは、物理的な実態を持たないEmbedded SIM(事前に組み込まれたSIM)のことです。今までのSIMカードであれば、クレジットカードの金属部分と同様の金属ICチップをスマートフォンに挿入して利用する必要がありましたが、eSIMは既にスマホの中にその機能が組み込まれているますので、物理的にSIMを差し込む必要がなくなりました。例えば、海外などに行くときに、今までであれば日本のSIMカードを抜いて、現地SIMを挿すということが必要でしたが、eSIMであればその必要はなく、インターネットやアプリなどで各国の通信事業者が提供するプランに契約し、すぐに使えるようになります。

 

eSIMに対応している端末は?

iPhone

現状、全ての端末に対応しているわけではなく、利用可能な端末はiPhoneの以下のモデルに限定されています。(2019年11月現在)

 

T-Mobile eSIM対応端末:iPhone XS, iPhone XS Max, iPhone XR, iPhone 11, iPhone 11 Pro and iPhone 11 Pro Max (iOS 12.1.1、もしくはそれより新しいiOSがインストールされている必要あり)

 

上記の機種であれば、eSIMに対応しており、アメリカへの旅行や出張などで利用することができます。日本で利用しているサービスやSIMカードを変える必要がなく、そのままご自身のスマホを利用可能なので、とても便利なサービスといえるでしょう。

 

どうやって使うの?

アメリカSIMで悩む日本人女性

ここまで読んでみて、早速使ってみたいと思った方のために、この後使い方をご紹介していきます。

 

アプリをダウンロード

eSIMアプリダウンロード

まずはT-Mobile eSIM専用アプリをApple Storeからダウンロードします。「T-Mobile eSIM」と検索すると、上位に表示されます。まだユーザーが少なかったり、サービス開始後、間もないためかユーザーからの評価は2以下とだいぶ低いですが、あまり気にせずダウンロードしてしまいましょう。

 

メールアドレス登録

T-Mobile eSIMアプリ

アプリをダウンロードできたら、早速開いてみましょう。すぐにメールアドレスを登録する画面が出てきますので、ご自身のメールアドレスを入力します。Gmailなど一般的なメールアドレスであれば、問題なく通ります。

 

利用場所登録

T-Mobile eSIMアプリ

メールアドレス登録後、次の画面は利用場所を入力します。ここではアメリカで実際に訪問予定の住所を登録します。いくつかの都市を周遊する場合は、どこか一つ適当に場所を決めて登録します。ここでは、電話番号を払い出すために住所登録するだけなので、郵便番号だけ入力してもOKです。

 

プラン選択

T-Mobile eSIMアプリ

次に、利用するプリペイドプランを選択します。2019年11月現在、プランは以下の3つです。

 

・Simply Prepaid Unlimited Plus: $60

アメリカ国内通話、SMS、4G LTE使い放題 + 4G LTEでのテザリング10GB(10GB以降は3G回線で使い放題)

 

・Simply Prepaid Unlimited: $50

アメリカ国内通話、SMS、4G LTE使い放題 + テザリング(3G回線で使い放題)

 

・Simply Prepaid: $40

アメリカ国内通話、SMS、4G LTE 10GB(10GB以降は3G回線で使い放題) + テザリング(3G回線で使い放題)

 

アメリカへの旅行や出張での短期利用であれば、「Simply Prepaid: $40」で十分だと思いますが、SNSなどをたくさん利用する場合、それより大容量のプランにしておくのもよいでしょう。プランを選択後、サービス規約がポップアップで登場します。さらっと読み流し、Agreeのボタンを押して先に進みましょう。

T-Mobile eSIMアプリ

 

支払い情報登録

T-Mobile eSIMアプリ

次に、支払い情報の登録で、クレジットカードの情報を入力します。日本のクレジットカードでも利用可能です。マスターカード、ビザ、アメックスなど大手3社に加えてDiscoverに対応しています。

 

入力情報確認

T-Mobile eSIMアプリ

先ほど選択したプランに税金やフィーが追加され、合計金額が表示されます。税金やフィーはプラン料金の10%程度です。そして、ここでPIN(暗証番号)の設定を行います。任意の数字4桁を入力しましょう。文字は使えないので、数字で4桁を登録してください。ここまで来れば手続き完了もすぐそこです。最後に、端末の設定をしていきます。

 

端末設定

〈主要回線設定〉

T-Mobile eSIMアプリ

お手持ちのスマホに日本の通信キャリアのSIMカードが挿されている状態と仮定し、その日本の電話番号か、今開通したT-Mobileのアメリカの電話番号どちらが主要な番号か登録します。

 

〈デフォルト番号設定〉

T-Mobile eSIMアプリ

スマホで着信を受ける際のデフォルトを設定します。日本にいる場合は、日本の電話番号を、既にアメリカにいる場合は、アメリカの電話番号をデフォルトとして設定しましょう。

 

〈iMessage設定〉

T-Mobile eSIMアプリ

続いて、iMessage、FaceTime、Apple IDに紐付ける電話番号を設定します。上記のデフォルト番号設定の時と同様、日本にいる場合は、日本の電話番号を、既にアメリカにいる場合は、アメリカの電話番号をデフォルトとして設定しましょう。

 

〈データ通信設定〉

T-Mobile eSIMアプリ

最後に、どちらのSIMのデータ通信を利用するかを決定します。先ほどと同様、日本にいる場合は、日本のSIMカードを、既にアメリカにいる場合は、T-MobileのeSIMをデフォルトとして設定しましょう。

 

手続き完了

T-Mobile eSIMアプリ

上記を全て終えると、最終的に電話番号が表示されます。これで、アメリカで使える電話番号は手に入り、必要であればすぐに使い始めることができます。

 

eSIMを利用していると、iPhoneの通信キャリアが表示されるところに両方のキャリアが登場します。右側の通信状況の電波マークも2重になっていますね。

T-Mobile eSIMアプリ

 

まとめ

アメリカ地図とアタッシュケースと日本パスポート

いかがでしたか?現状は、T-Mobileのサイトやアプリでは日本語対応しておらず、英語版しかありませんが、電話番号取得までのステップは非常にシンプルな作りになっています。最新のiPhoneをお持ちの方は、利用可能なiOS 12.1.1以降をインストールして、早速使ってみましょう!

 

おまけ(お得にT-MobileのeSIMを利用する方法)

トラベルSIM

現在、T-Mobileが運営するeSIMサービスはプリペイド版しか提供されておらず、アメリカに短期で旅行や出張に行かれる方には最適ですが、駐在や留学など、長期でアメリカに滞在される方が利用するには少し不便です。アメリカSIM・携帯電話通販サイトのアメスマであれば、$25からアメリカで電話番号が持て、国内通話、SMS、4G LTE使い放題のプランなどもご用意しております。AT&TのSIMサービスも取り扱っていますので、アメリカ長期滞在でアメリカ現地の携帯電話が必要になる場合は、ぜひアメスマでご検討ください!

 

またアメスマでは、YouTubeチャンネルで渡米時に必要となる情報やアメリカ現地での生活お役立ち情報を定期的にアップしていますので、ぜひそちらの動画もチェックいただけると嬉しいです。

 

アメスマYouTubeチャンネル

 

アメスマPR

 

WRITER

【🇺🇸生活、起業、経営、投資情報発信】アメスマ社長@テキサス州ダラス。MBO&事業売却後、日米4社オーナー経営中。慶應/UC Irvine交換留学。🇺🇸11年目、Accredited Investor、投資先は米国医療機器ベンチャー。NuFund、Link-J所属。趣味:旅、サッカー、テニス、ポーカー、グルメ

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