アメリカの携帯料金を安く抑える格安SIMのオススメは?【2022年版】

アメリカのスマホ

はじめに

日本では格安SIMやSIMフリースマホという言葉が聞かれるようになって少し経ちますが、アメリカでも同様に格安SIMサービスはどんどん増えています。専門用語ではMVNOと呼ばれていますが、一般的には格安SIMという言葉で浸透しているのではないでしょうか。日本でお得に携帯を利用していたように、アメリカに長期で留学や駐在に行く時も、お得に携帯使いたいですよね?そこで今回は、アメリカの格安SIMで人気のものと、選び方のポイントを整理しました。日本人にオススメのサービスも紹介していますので、最後まで是非見てください!

 

本記事は2019年12月に執筆を行い、2022年に加筆修正をしております。各携帯会社・MVNOのサービス内容はいつでも変更になる可能性がありますので、実際にご契約する際は、契約される会社の公式ホームページで再度情報をご確認いただきますようお願い申し上げます。

 

アメリカの格安SIMについて

MVNOマーケットサイズ

アメリカのSIMカード

まず言葉の定義ですが、ここでは格安SIM=MVNOとします。グローバルでのMVNOの市場規模は2017年のデータで、US$54.1B(約5.9兆円)、市場の成長率は2023年まで8%強で推移すると言われている成長市場です。世界では1,000以上のMVNOがあり全スマホユーザーの10%程度のようです。

 

その中でもアメリカはMVNO大国と言われており、100以上のMVNOが存在している状況です。正確なマーケットデータは開示されていませんが、おそらくアメリカの携帯ユーザーの5%〜10%はMVNOユーザーであると推測している統計データが多いです。

 

有名ブランド

アメリカ用SIMカード

以下に挙げるブランドは、どこかで見たことあるという方も多いと思います。実際はもっと多くのMVNOブランドがあるのですが、ここでは全て紹介することはやめておきます笑。

 

Boost Mobile

Cricket Wireless

Metro PCS

Google Fi

H2O Wireless

Hello Mobile

Lycamobile

Mint Mobile

Simple Mobile

Straight Talk

Tracfone

Virgin Mobile

Walmart Family Mobile

 

そもそも格安SIMってなんで安いの?

MVNOの仕組み

携帯電話の電波塔

日本でも近年、格安SIMという言葉を聞く機会が増えていると思いますが、一体なぜ普通の携帯会社が提供しているプランより安いのでしょうか?いくつか理由があるのですが、まず一つ目の理由は、MVNOは携帯電波のネットワーク網を自前で準備せずに、MNO(NTTドコモやソフトバンクなどの携帯会社)から回線を借りているため、コストが安いということです。どこでも携帯が繋がるように電波塔を設置するのには多額の費用がかかりますが、これを自社ではせずに携帯会社に実施してもらったものを使わせてもらうので安くなるという構図です。

 

もう一つは、格安SIM業者は店舗を構えずにオンラインで販売を行なっているため、店舗の運営コストがかからない点が挙げられます。最近では店舗を構えるMVNOも出てきましたが、全国展開しているところはほとんどないため、一般的な携帯会社に比べるとコストはかかっていないと言えるでしょう。

 

メリットとデメリット

MVNO対応のスマホ

そんなMVNOですが、安くてメリットも多いですが、デメリットももちろんあります。ここでは簡単にMVNOのメリットとデメリットをご紹介します。

 

【メリット】

・MNOと比較して安い

・技術に明るければ、手続きが楽

 

【デメリット】

・電波のカバレッジ、スピードはMNOに劣る

・サービスレベルが安定しない

 

まずメリットの価格が安いことは説明不要でご理解いただけるかと思います。次のメリットの技術に明ければ手続きが楽、という点は、オンラインでの購入や回線管理等が自宅でもできるため、わざわざ店舗に行って待つ必要などがありません。ある程度SIMやスマホのことについて知識がある人は、自分の好きなタイミングでパパッと手続きや操作できるのは良いところだと思います。

 

一方のデメリットですが、回線の一部を間借りしている関係で、カバレッジ、スピードが携帯会社のそれを上回ることはありません。安い値段で提供している=MVNO が携帯会社に支払っているコストも少ないということですから、カバレッジやスピードが劣るのはビジネスモデル上避けられません。また、その間借りした回線に多くのユーザーを詰め込むことで利益が出るようになっているので、広告などを打ってユーザーが増えると途端にインターネットの速度が遅くなったりすることがあります。評判がよかったはずのサービスでも、半年もしてユーザー数が増えてくると同じサービスレベルで通信を提供できなくなるのです。

 

アメリカの格安SIM業者のプランと料金を徹底比較!

そんな上記のような背景を踏まえた上で、アメリカの格安SIM大手のプラン内容を見ていくことにしましょう。今回はアメリカのMVNO比較サイトBestMVNO.comさんの情報を出典元とさせていただいております。

 

Boost Mobile

Boost Mobile Plan

Boost Mobileはスプリント(2022年現在はT-Mobile傘下)のMVNOです。アメリカで生活していると、ちょっと雰囲気悪そうなエリアに行くとBoost Mobileのお店があったりします笑。iPhoneの購入と組み合わせたプロモーションをよく実施しています。値段はかなり安いものの、スプリントの電波を利用しているのでサービスレベルでやや心配な印象です。

 

Cricket Wireless

Cricket Wireless Plan

続いて紹介するのがCricket Wireless。こちらはAT&Tのグループ会社で、AT&Tの回線を利用しています。店舗展開も結構力を入れてやっていて、ガソリンスタンドで販売している地域なんかもあります。AT&Tのネットワークを利用しているため、Boost Mobileに比べると電波の質が良い印象。(実際はエリアと時間帯によるのですが。。)格安SIMの中だと高級路線と言えるでしょう。

 

Metro PCS”

MetroPCS Plan

次に紹介するのがMetro PCS。こちらはT-Mobileのグループ会社で、T-Mobileの回線を利用しています。こちらもクリケット同様、店舗展開も結構力を入れてやっていて、独立した店舗を街中でちょこちょこと見かけます。電波のクオリティはそこまで高くありませんが、値段が安いのでコスパは中々高いと言えるでしょう。

 

Google Fi

Google Fi Plan

次のエントリーはGoogle Fi。こちらは泣く子も黙るGAFAの中でも存在感を放つGoogleが提供するサービスです。一時期話題になりましたが、その後あまり鳴かず飛ばずと言った感じで正直あんまり存在感がありません。電波はT-Mobileやスプリントの回線を中心に使用しているようです。プラン内容を見てもあんまりお得感がなく、Googleのサービスとしては物足りない印象です。私のGoogleへの期待が高すぎるのでしょうか笑。

 

H2O Wireless

H2O Wireless Plan

続いての登場はH2O Wireless。一時期KDDIグループとして運営していましたが、2019年2月にアメリカの通信会社がその事業を引き継いだ格好です。KDDI運営の時は電波の質も悪くなく良かったのですが、運営が変わってあんまり良い評判を聞きません。詳細は後述します。

 

Hello Mobile

Hello Mobile Plan

次に紹介するのはの登場はHello Mobile。設立は2019年とめちゃめちゃ最近で、Facebookの広告などでこれでもかと広告を打ちまくっています。こんなに安くてUnlimited、しかも広告をたくさん打っているというのが逆に怪しいんです笑。2020年のどこかでキャッシュが回らなくなり、MVNO業界からドロンするのではと勝手に予想してますが、結果はいかに笑。とにかく安く使いたいという方は半分博打で契約を検討してみても良いかもしれません。

 

Lycamobile

Lycamobile Plan

Lycamobileをよく見るのは日本のアマゾンでハワイ旅行向けのSIMカードを探す時でしょうか。昔から運営している業者があるせいか、ちょこちょこ見かけた気がします。アメリカでは利用している人を周りで見た事がなく、お店も構えていないのでやや謎に包まれた存在。アマゾンの評価を見る限り、そんなにクオリティは高くなさそうですが。。。

 

Mint Mobile

Mint Mobile Plan

Mint MobileもHello Mobileと同様、SNSでこんにちはする事が多いブランドです。なんとなくHello Mobileと同じ匂いがする笑。。。

 

Simple Mobile

Simple Mobile Plan

Simple Mobileはアメリカの家電量販店Best Buyや大型スーパーウォルマートなどで陳列されている事が多く、アメリカのMVNO業界の中では老舗サービスです。T-Mobileの電波を利用しており、コスパは悪くないんじゃないでしょうか。

 

Straight Talk

Straight Talk Plan

Straight TalkもSimple Mobile同様、アメリカの格安SIMの老舗です。MVNO内でのマーケットシェアも結構高く、サービスレベルに定評があります。ぽっと出のサービスよりは信頼感があると勝手に思っています笑。マルチキャリアでAT&Tやベライゾンの回線も利用しており、多分品質は良い方なはず。

 

Tracfone

Tracfone Plan 1
Tracfone Plan 2

 

Tracfoneは比較的新しく生み出されたMVNOですが、Straight Talkと同様にマルチキャリア制となっています。プランが多く、通話を従量課金にする事でデータ料金を安く抑えています。他の格安SIM業者とはうまいこと差別化できていて、良いポジショニングではないでしょうか。

 

Virgin Mobile

Virgin Mobile Plan

Virgin Mobileはやや珍しいVerizon回線一本で提供しているMVNOです。Simple MobileやStraight Talk同様老舗の一つと言えるでしょう。T-Mobileやスプリントの電波カバレッジに不安がある方にはちょうど良いサービスだと思います。

 

Walmart Family Mobile

Walmart Family Mobile Plan

Walmart Family Mobileは日本のイオンモバイル的な位置付け(もはや適当になりつつある分析笑)のMVNOです。電波はT-Mobileの回線を利用しています。本業がスーパーなので、回線管理はどうよと思ってしまいますが、使ってみたら意外と普通な気もします。使った事ないですけど。。

 

格安SIM業者の比較ポイント

各社のプランと料金等をご紹介してきましたが、ここからは実際に何をどう比較して格安SIMを選んだら良いかをご紹介していきます。

 

見るべきポイントの一つ目は、各MVNOがどこの通信網を利用しているかです。アメリカのMNO(携帯会社)はベライゾン、AT&T、T-Mobile(スプリント)の3つです。このうち、ざっくりベライゾンとAT&Tは費用が高いけれどもカバー範囲が広くスピードも安定している、T-Mobile(スプリント)は費用が安いけれどもカバー範囲とスピードに難あり、という感じです。地域や時間帯によってもちろん変化しますが、大まかにはこの認識でOKです。

 

次に見るべきポイントは、プラン内容です。ここが格安SIM選びで最も重要とも言えるかもしれません。自分は普段どれくらい電話やインターネットを使うかを把握していれば、プランの過不足がなくなり適切なレベルのサービスを効率良く選ぶことができます。そこまで細かく把握するのが面倒、という方は最近Unlimitedプランが増えてきているので、それを選んでおけば間違いないでしょう。

 

最後が、価格です。価格は上記の①と②を加味したものになるので、絶対金額が安ければ良いというものでもありません。中には通話やSMS(テキスト)が従量課金になっているものもありますので、注意しましょう。

 

それでは日本人は何を使うべき?

日本語でアメリカの格安SIM関連の記事を調べると、H2O Wirelessをオススメする記事が多かったです。それはなぜか。元々日本の大手携帯会社のKDDIが運営していたサービスだからだと思います。一番安いプランだと従量課金のプランで$20くらいから利用可能でした。ブログの内容を見ると2016年前後に書かれたものが多いようです。

 

ここでの注意点は、H2O Wirelessは今年2019年2月末に米系の通信サービス会社に売却されて、サービス内容が変わっている点です。筆者の周りでも H2O Wirelessを使っていたが、Facetimeが使えなくなった、電波の入りが急に悪くなったという声を耳にするようになりましたが、サービスレベルがここ最近急激に下がっている印象です。プロモーションにコストをかけると、その分通信網へやカスタマーサポートへの投資が少なくなるのがMVNO界隈の常といった感じですかね。。

 

それでは日本人にオススメのサービスは?というと、手前味噌ながら自社サービスのアメスマしか考えられません!業界安値の$25からアメリカの電話番号を取得でき、お得感半端ないです。T-Mobileの電波だと不安という方には、AT&T版もUnlimited プランで$49.99〜提供しています。日本人のアメリカ携帯なら迷わずアメスマに決まりです!

 

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まとめ

ssnを書いている様子

今回は、アメリカの格安SIM(MVNO)マーケットに関する情報をお伝えしました。たくさんありすぎて迷ってしまうところですが、選択のポイントをおさらいすると、①通信の提供者、②プラン内容、③料金の3つになります。皆さんの利用パターンに合った格安SIMを選んで、お得で賢いアメリカ生活をお過ごしください!

 

またアメスマでは、YouTubeチャンネルで渡米時に必要となる情報やアメリカ現地での生活お役立ち情報を定期的にアップしていますので、ぜひそちらの動画もチェックいただけると嬉しいです。

 

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WRITER

【🇺🇸生活、起業、経営、投資情報発信】アメスマ社長@テキサス州ダラス。MBO&事業売却後、日米4社オーナー経営中。慶應/UC Irvine交換留学。🇺🇸11年目、Accredited Investor、投資先は米国医療機器ベンチャー。NuFund、Link-J所属。趣味:旅、サッカー、テニス、ポーカー、グルメ

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